
はいこのたび私、引退しました。
何を。
というかたぶん引退よりも、私離脱しました、というのが正しい。
何から。
それはもう、Dコモ、R天、T改めVの三大勢力が覇権を奪い合う、令和のポイント経済圏戦争から。
今夏、やるぞ!と思い立って、これらのポイントアカウントをキレイサッパリザックリスッパリ消しちゃいまして、D、R、V すべてのポイント会員をやめました。
いつかきっと私はやめるだろうな、と長いこと思ってきたけれど、いざやめるのはすごく大変なんじゃないかと思っていました。
だって普通に考えたら正気の沙汰ではございませんでしょう。
およそこの 令和JAPAN において、DRV三大商圏のいずれにも属することなくその利益をみずから放棄するだなんて。
私はおもむろに襟を正してPCの前に座りなおし、やたら勿体ぶった手つきでD、R、V各社のHPを訪れて、アカウント削除の手続きをとり行いました。
それはまるで国籍を捨てる申請をしているかのような、何とも厳粛で緊張感のある、まことに不思議な体験でした。
そのような私の重々しい心模様に反して、離脱の手続きはじつにクールかつスムーズでした。
Dも、Rも、Vも、会員をやめようとするとあの手この手で妨害してくるそこらのクソ雑魚サブスクのような追及はしませんでした。
王者の余裕を感じました。
なぜやめるのかというアンケートすらありませんでした。
ただひとこと、ご利用ありがとうございましたという一文だけが最後のページに映し出され、やめてやんぞオラオラと息巻いていた自分はなんて下らなかったんだと感じさえしました。
さて戦国の世を脱して、ひとり自由の身になってみれば、それこそが私が求めていた効果ではあるのですが、ものすごく世界がすっきりいたしました。
買い物や食事やサービスを選ぶときの意思決定がごくシンプルになって、精神的にとても楽になりました。
私はもともと破壊的なレベルで算数ができないので、レジのおねえさんにアプリ登録していただくと初回ポイント還元がありますよとか、ポイントアップ期間だからお得ですよとかいわれても、咄嗟に頭の中で計算できなくてすごく困ります。
そういう自分が嫌だなとか、恥ずかしいなと買い物するたびにたぶんうっすら思ってはストレスを溜めていました。
でも俺もう、そういうの引退したから。キリッ。
レジ前でずっと頭を悩ませてきた、本来のお買い物には必要ないはずの何らかの精神力や知力の消耗……そうゲームで言うならばMP消費が、ポイント戦争から脱落したことによって劇的に少なくなったように感じました。
また変なところでゲームを引き合いに使うわけですが、攻撃力●%アップの剣と対ドラゴンダメージ▲%アップの指輪で合計DPSがXX%アップだよ、と言われても全然ピンと来ない、感覚的によくわからない、意味あんの、全然強くなってないと思うんスけど、ちゅうのが数的センスを持って生まれなかった人間の顛末です。
いやまあそら理屈は分かっているのだが、俺はもっとシンプルに肌で感じたい也。
5%ポイントアップするんじゃなくて単純にその分値段を安くしろ。
そのほうが私の頭の中は忙しくなくて幸せなのです。
すなわち私は、ポイントがもらえるかどうかを基準にものごとを考えることを放棄したかった。
間断なく容赦なく頭に放り込まれてくる情報量を低減して、頭の中から、価値判断と取捨選択から、(自分にとって)不要な前提条件をなくして、私のやりたいこと、ほしいもの、美味だと思う価値にこそこの頭脳を明渡したい。
いや単に暗算したくないからってだけなんだけど、まあとにかく私は晴れて、DRV戦国の三雄がしのぎを削る様を南太平洋の無人島でおひるねしながら眺めるような、隠者の生活に移行したわけです。
街で「ポイント還元祭」や「10000ポイント山分けの大チャンス!」などの広告を見ると、ああ、よかった、私もう関係ないんだ、もう考えなくていいんだ、ああ健やかだ晴れやかだ…という安堵が心をみたします。
しかしやはり世の流れからの離脱には、デメリットもともないます。
今やお会計時には必ずと言っていいほど、ポイントカードお持ちですか?と聞かれます。
最近だと複数のポイントが貯められるお店も増えてきて、ますますおトクに貯められマス!
にもかかわらず私、どれも持ってないんですと言うので、店員に妖怪でも見たような驚愕の表情とともに絶句されます。
友だちにも意味わかんないなんでと言われ、上記のような私のおきもちを滔々とのべますがやはり不可解らしく、そんなときはちょっぴりさびしいものです。
さてものごとをやめるときは、完全に退路を断たず、ずるい感じの逃げ道も持っておくがよろしいと思っています。
私の場合、D帝国のポイント会員を辞めたはずなのですが、よくわかんないけどAmazonで買い物するとdポイントがちょっとずつ付与されていて、まあたぶん時間差で処理が追いついてないのかもしれないけど、そういうやつは大喜びでちょうだいします。
あとで返せと言われてもしりません。
どうしてもというならば南の島までわたしに会いに来るがよい。
数々のポイントアプリで常に容量ギリギリだったスマホにも、今は広く青い海が凪いでいます。
そもそも画面がアイコンでぎっしり詰まっていると、それだけできっと私は呼吸が苦しかった。
自分にとってちょうどいい余白を保ちたい、スマホにも仕事にも、頭の中にも。
ちょっと新しい価値を見つけた気がする、2026年の夏休みでありました。
このブログについて
今回このサイトをリニューアルし、ゲームにとどまらず日々頭に浮かんだよしなしごとを適当に書きつけていく私の百科書庫のようなかんじに生まれ変わりました。
デザインとかいろいろ試行錯誤してるんだけど使ってるブログクライアントのバージョン自体が古すぎて思うようにいかない。でも新しいの高すぎて買えない。
過去のゲーム記事は、現在再編集中ですが、アーカイブから読めるようにこれから少しずつ調整していきます。
ゲーム内恋愛についてのお悩み、おタレコミは、相変わらずX(Twitter)の方にてお待ちしております。
かしこ

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