どうもどうもーっ
学生諸君こんばんわ!
マキ学長だよ。
前回、前々回と続いた「他ネトゲの結婚システム大全集」、読んでくれたかなーっ?
あっそう読んだ、よろしい。
もしまだの人は学長おこらないからココ(資料編①)とココ(資料編②)、しっかりと読んでからこのページに戻ってきてね!
というわけで行っちゃいたいと思います、
大激論!!
ドラ10に結婚制度は実現するのか?
今日はひとまず現時点の学長の考えをのべてゆきますが、スマホの前のみんなも考えてみてほしいぞー!
さてさて、前回までの記事で、いろんなネトゲの結婚制度を調べてみてのファーストインプレッションとしては、
「MMORPGでの結婚システムって、もはやスタンダードだったのね!」
っていう驚きでした。
FFやラグナロクオンライン、そして記事には書ききれなかったけどウルティマオンラインなど多くの著名なMMORPGに、結婚システムはもはや当然のように登場していたのです。
加えて、コレマタ驚いたのは、ユーザーがゲーム内で結婚や恋愛をすることに対する、各運営陣の積極的な姿勢です。
あるゲームは抽選で選ばれたカップルを招いて運営みずからがスペシャルウェディングパーティを催し、またあるゲームはバレンタインやジューンブライドなどの季節イベントを利用して、男女の距離を縮めたり、結婚サービスの利用を促進したりしていました。
つまり……他ゲームの運営の皆さん、プレイヤー同士の恋愛・結婚に関して、
超イケイケやないですか!
ってこと。
学長はほぼアストルティアしか知らないので、ゲーム内に相方関係や、さらにそれが高じたリアル恋人関係が発生することは、ゲームの、あくまで副作用の一つだと思っていました。
でも今、こう、業界全体を見渡してみると、そうじゃないってことに気づいた。
恋愛は、MMORPGにおいて、もはや決して捨て置くことのできない、めちゃくちゃ重要な集客要素だったんじゃなかろうかって。
考えてみればそりゃそうだ。
他者の存在をまったく意識することが無い世界で、人はがんばれないのだ。
おしゃれな装備を身につけたり強くなったり、難度の高い称号を狙ったり、あるいは大金持ちになったり。
そんな継続的な努力を、わたしたちプレイヤーに続けさせるその原動力。
それは他者の存在にこそある。
そして異性だとか恋愛っていうのはその中でもかなり強力に、人を駆り立て、狂わせる力を持っていると思うのだ。
だからネトゲの中には、もっと露骨にこの人間の性質を利用したものもいっぱいある。
特にすごいのコレ、
「運命の双剣~時を超えた出会い~」
©9Splay Entertainment Technology
2018年にリリースされたスマホRPGですが、
俺と結婚しよう!→結婚へ進む
って、すごいカジュアルに結婚するのね
どうやらこのゲーム、「誰かと結婚しないとステータスが伸びない」そうで、つまりアレかい?
「結婚がパッシブ」ってことなのかい?
やりすぎにも程があるでしょうよ、学長、苦笑いも出やしねえ。
そんなわけでネトゲ業界全体としては、どうやら「ゲーム内出会い推進主義」が支配的なようなのです。
まあ、さっき挙げたスマホゲームは少々やり方が極端すぎますし、こういうのをリアル女性がやるかっていうと、ちょっとどうなのかな?と思います。
でも、FFやラグナロク、ウルティマといった、非常に集客力の高いネトゲがこぞって結婚システムを採用しているという事実は、それを受け入れて活用するユーザーが多いというマーケティングに基づいているはずなのです。
これ、仕事ですから、こうみえて立派なビジネスですから、運営会社としても、好色な遊び心から実装しているのではなく、サービスを採用することによって十分に利益をあげられると判断したからこそ、結婚というコンテンツを整備しているはず。
そのねらいは、やっぱり、プレイヤーを精神的な面でゲームに根付かせたい、ということなのではないでしょうか。
今回わたしが調べたネトゲのほとんどは、おおむねサービス開始後2~5年経過後に結婚システムを実装していました。
我々のドラクエ10も、もう6歳。
初期からプレイしている方には実感しやすいかもしれないんですけど、バトルコンテンツや成長システムっていうのはどうしても、これくらいの時を経ると、いったん頭打ちになってきちゃうんだと思います。
そこで、じゃあどうやってプレイヤーにゲームを続けてもらうかっていうと、やっぱりプレイヤー同士のつながりを持ち続けてもらうことは非常に効果的な気がします。
「彼・彼女がいるからインしようかな、しなくちゃな」
「結婚しているんだし、せっかくの新しいクエスト、一緒にやりたいよね」
という気持ちを促す効果は十分にあるような気がするんですよ。
この6年間ときどき、この話題が浮上してくることがありましたが、プレイヤーのリアクションとしては、やっぱり賛否両論。
「ドラクエの世界にそぐわない」
「ドラクエにリアル色恋の要素を持ち込まないでほしい」
という心情的反発はもちろんのこと、
「ソロプレイヤーや、結婚を選択しないプレイヤーがメリットを享受できない事態は良くない」
といった意見ももちろんあります。
感情面のお話は、とりあえず隣に置いておいて、学長は、
「ゲームの要素としてこのシステムを作る意味があるか?」
ということを考えました。
わたしの答えは否。
いま現在、たしかにアストルティアに、結婚システムそのものは存在しません。
でも、今回調べてみてわかったことは、他ネトゲが結婚によってカップルに与えているメリットは、すでにアストルティアに存在しているものばかりなんですよね。
● 相手のいる場所へ移動したい
→ PTを組むだけでルーラストーンを共用できる、お招きの翼を持っていればすぐにお家にも行ける。
● ログイン通知機能
→フレになら誰でも設定できる。
● 家の権限設定
→ 出入り、設備共用、家具の設置移動をフレに許可できる
● 結婚衣装・調度品・花火などの演出小物
→ レンタル衣装やイベント家具で実装済み
● 二人乗りドルボード
→お馬さんからオープンカーまで各種取り揃えて実装済み
● その他、よく組むフレンドを持つことによる相互メリット
→SPおすそわけ制度などで実現
上記はすべて、
「仲の良いフレンドがいてこそ活用できるもの」ばかりです。
たしかにドラクエ10は結婚というスタイルを採ってはいません。
でも、SPふくびきやお招きの翼、二人乗りドルボードの根底にある本質的な狙いは、他のネトゲが結婚システムに秘めている狙いと通底すると思うのです。
それは、
「特別に親しいフレンドを持つことで、ユーザーにできるだけ長くゲームを続けてもらう」こと。
フレンドのいないプレイヤーよりも、仲良しのフレンドがいるプレイヤーのほうを優先するような仕組みを用意する。
そのことによって、プレイヤーにたくさん親しい友達を作ってもらい、時には恋の一つや二つもしてもらいながら、末なが―く課金を続けていただく。
こうしたカラクリを、ドラクエ10は他ネトゲに比べてきわめて「さりげなく」実装しているにすぎないと思うのです。
いわば「さりげなく、少しずつ、断片的に」結婚のメリットを導入したドラクエ10は非常に巧妙だと思いますし、逆に言えば、「さりげなく」やらなければドラクエブランドが危機に瀕することを、運営陣はちゃんと知っていて、こういうやり方を採用している。
ドラクエファンって言うのは、このさじ加減を誤ってドギツイことをやると、一気にそっぽを向いてしまう、とってもデリケートな民族ですからね。
いやはや、そんなわけで、我々が知らない間に、結婚制度はわたしたちの世界にすでにあったのですよ。
ただ、目に見えていなかっただけで。
わたしはそう思います。
「もしもドラクエ10に、ガチの結婚制度が実現したら?」
と、そのXデーのことを想像してみると、これはこれですごく面白いんですよね。
たとえば。
今、相方関係にある人たちならば、
「わたしのカレ、今度のアプデで実装される結婚制度のこと、知ってるかな…?
ちゃんとプロポーズしてくれるかな……?
わたしからは言いにくいし、どうしよう……!」
ってそわそわしちゃったりするのかな、とかね。
相方関係にはなってないけど、ずーっと気になっているフレがいる……。
そんな潜伏恋愛脳な人は、もっと心中穏やかじゃありません。
「どうしよう?
今さら結婚してほしいなんて恥ずかしくて死んでも言えない!
でもウダウダ迷ってるうちにあの子を他の男に持っていかれるなんて、考えただけで……ああああああどうしたらいいんだあああ!!」
って、悶えながら闇に沈むが良い。
アストルティアの民よ!
「その日」は、いつ来るとも知れぬ。
「その日」、君たちはどうする?!
Xデーに備えよ……!