マキ学長のおたからさがし

私はこの冬、ずっとアームウォーマーをさがしていたのです、そして見つけた、DAISOで、ちょっと100円には見えないちゃんとした感じが出てるやつ。
ニットのリブが太すぎず細すぎず、かつ、謎の縄っぽい模様とかフリンジなどの余計な装飾が入ってないものは、探してみるとなかなか売っていない。
色は黒、内側には起毛が仕込んであって、シンプルな見た目とは裏腹に寒さ耐性も高い。



100円。
安い商品の見てくれが安っぽいのは当たり前。
それを大前提として、時たま巡り会える安いけれど安っぽく見えない品物がわたしは好きで、そういうおたからを探すことは特技の1つだ。
何か新しいモノが必要になったとき、Amazonとかメルカリを見ればたいていのアイテムは売っているけれど、今回のように身に着けるものであるときは特に、実際の質感とか伸縮ぐあいとかをこころゆくまで確認したい。
そんなとき都民たるわたしの身近にはハンズとかロフトとか無印もあるけれど、まずは欲を出さずにゼルメア周回する気分で100円ショップから探してみると、わりとイケてるやつが出土したりする。



ゼルメアには地下1階から20階まで5つの階層があって、どのレベルの装備がほしいかによって、潜る階層を変える。
同様に、100均を探索するときも、どの層を探せば自分のほしいアイテム見つけやすいかを知らなければならない。
今回のアームウォーマーのようなシーズン物は、DAISOが強い。
かわいい食器とかのキッチン系はセリアが強い。
シンプルなモノトーンのインテリア雑貨ならキャンドゥが無双。
という漠然とした住み分けを知っているだけでもゼルメア周回の効率は格段に上がる。
おうち時間ブームとは言え外国人客の途絶えた100均界は、今や薄利多売の氷のナドラガンド。
DAISO、セリア、キャンドゥという3つの領界は互いを分かつ境界線をけっして侵さないことで生き永らえているのだ。


モノで溢れ返って混沌とした現代量産社会というゼルメアを歩き、その中から狙ったおたからをほぼ確実に掘り起こすことのできる自分の(専)スキル〈とうぞくのはな〉を、わたしはとても信頼している。

今日はマジでイメージどおりのアームウォーマーが、しかも周回1軒目のDAISOで見つかって超ミラクル。
昭和の中流家庭に生まれし盟友として備えるべきパッシブをきちんと備えて育ち、分相応に〈おかねだいじに〉暮らしていることを、両親と安西先生と創世の女神ルティアナに感謝する学長の、本日の夕暮れであることよ。

それでは学生諸君、また次回。
年内に、もう一回くらい更新したいけれど未定です。






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