星のファンファーレ

わたしですね、1か月くらい前に初めてこの星のドラゴンクエスト応援ソングを聴いたわけです。

おおっ良い歌じゃんっ!と思い、「星のファンファーレ」の感想で記事を書こうと思っていたんだけど、すっかりほったらかしになっておりまして。

今回、改めていろいろと調べていたら、どうやら6月末日で、「新しい地図」の3人による星ドラプロデューサー期間はコッソリと終了していたようです。
ほ、ほーう…?

https://twitter.com/hoshidora_info/status/1079905410792939521

「星のファンファーレ」の作詞作曲は SEKAI NO OWARIのNakajinさんという方だけど、この方がまたすごいドラクエファンらしいというのも初めて知りました。

どおりで、歌にドラクエぽい要素をとってもうまく取り入れているんだけど、

「君が彼を受け入れれば 彼も君を受け入れて」
「冒険をこわがることはない そこではじめてわかることがある」

という歌詞からは、草彅、稲垣、香取の3氏がここ数年のうちにたどってきた、しんどかったり、思い切ったりした経験がほのかに詰まっている気がして、何だかちょっと、胸の奥がシビレます。

わたしは普段ほとんど邦楽を聴かないので、はずかしながらSEKAI NO OWARIというグループについてはドラゲナイ以外、その活動をほとんど知りませぬ。

これと項目を入れ替えただけの現象がおそらく別の世代や界隈では起こっていて、セカオワを愛する10~20代はドラクエをやったことがなかったりするんだと思います。
逆にSMAPファンの多い30~40代はセカオワをあまり聴いたことがなかったり、ドラクエ世代とまるかぶりでありながらゲームから離れていたり…。

だからこのタイアップは、それぞれの未開拓層にアプローチできる、とてもいいパーティだったと思うのです。
そして中でも「新しい地図」の3人にとってこそ、ドラクエとのタイアップ曲を発売することができたのは、実りの多い契約だったんじゃないのかなと。

3人は巨大事務所を飛び出したあと自分たちでマネジメント会社を作り、レコード会社とも契約したけれど、やっぱり以前のようには注目を集めることができなかったのかもしれません。
制作局側からみれば、事務所を辞めた彼らはテレビで使いづらいのだろうという話も聞きます。

でもわたしはたぶん、”あれ”からずっと聴きたかったんだ。
求めてたんだよなあ、
この「星のファンファーレ」みたいな、温かさとポップさに迷いのない、どまんなかのアイドルチューン!!みたいな歌をさ!

とにかくもうわたしたちときたら、明るく愉しいエンタメを喪い始めて久しい気がするんだ。
テレビを見てもネットを見ても、誰かが転落するのを嗤い、その嗤った奴をまた別の誰かが叩きのめしたりするような番組や報道が多くて。
もうここ何年間も、角度を変え人を変えて、誰かが誰かを呪うのを延々と見続けているような気がするんだけど、そういうのを見るのは、自分が関っていなくても、けっこうつらいんだよね。

だから、この曲を聴くまで気づかなかったんだけど、たぶん待ってた。
こういうさ、「ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワンだぜええ!」みたいな、恥ずかしいけどすごい大事なことを、ためらいなく言ってくれるような音楽を。
たぶんそれってわたしがドラクエを好きな理由ととても似ているから。



ちなみにサビの歌詞に登場する「スプリングボック」っていうのは、ひづめをもった、跳躍力がご自慢の、ガゼルのなかまらしいのです。
はじめて知った。
けものフレンズとか見たことなかったしなあ。

「ファンファーレ」のMVをみていると、3人が手でどうぶつの前足みたいな形を作ってぴょんぴょんっと跳ねるような振り付けがおもしろいなと思うんだけど、これが「スプリングボックのステップで~」っていう歌詞を表してるんだねきっと。

それ以外にも、手話で歌詞を表しているような部分もありますね。
ドラクエファンだとどうしても、MVを見ていても、勇者やアリーナやモンスターに目が行っちゃうんだけど、ドラクエ要素以外もじっくり観察すると、いろいろと面白い作品だなあと思います。


それにしても、お三方。
プロデューサ就任から半年で、こっそりお役目が終わってしまっていたのですね…。

3人が関わることを知って新しく星ドラをはじめたファンから見れば、「うおおおん、シンゴちゃんとフレになれる日を夢見て課金したのに…!」ってなる人もいそうだけど…。
タイアップ曲を発売することができた今、あまり長く契約を続けていても、3人側にあまり新しいメリットはないのかもしれないな。

まあ…、お三方がホントにプレイしてたのか‥とかわたしはね、そんなね、ヤボなこと聞きませんけどね★ええ

大事務所時代とはひとあじもふたあじも違う、誰も描いたことのない新しい地図で勝負してやんよ!!

そう決めた3人であるからには、それこそスプリングボック並みのステップで、軽やかに、どんどん新しいことをやっていかないと生きていけへんからな。

わたしはおうえんしているよ!
またドラクエシリーズに帰ってきてくれる日を楽しみに。
3人でも、5人でも。

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