フランスのパリ、モンパルナスという地区に「蜂の巣」と名づけられたアパートがあります。
「蜂の巣」にはひところ、エコール・ド・パリ(パリ派)とよばれた芸術家がたくさん暮らしていました。
ミツバチの巣のような多角形の円筒構造。
外壁に沿って、放射状に芸術家たちの個室がありました
画像引用:Wikipedia
かれらの職業は画家、詩人、彫刻家、批評家などなど多様で、しかも国籍もみんなバラバラでした。
有名なところだと画家のモディリアーニ、マキさんも大好きなシャガールも、蜂の巣に住んでいたことがあります。
ほかにもルソーやマティスもよく出入りをしていたと言われる蜂の巣はかれらのアトリエ兼住居であり、まるで学校の部室のような賑やかさ、自由な空気がありました。
かれらは芸術の街パリの空気を吸って色んな刺激を受けながら、それを「巣」に持って帰って仲間たちと夜な夜なお酒を飲んだり、語り合ったりしていました。
そしてそれぞれのお部屋に戻って絵を描いたり、小説を書いたり、煮詰まったらまたロビーでグダグダおしゃべりしたり、お茶を飲んだりして暮らしました。
さて先日、5月27日が「ドラゴンクエストの日」として正式に記念日制定されたそうで、とってもおめでたい!
んで、たくさんのドラクエファンがTwitter上で思い思いの方法でそのお祝いをしているのを、マキ学長はとってもたのしく眺めていました。
ハッシュタグ #ドラゴンクエストの日 を上から順にぴーーっと見ていくわけなんですが、いろんな人がいろんな思い出を語っていたり、自分の人生にどんな影響があったかを呟いていて、それをながめているだけでなんだかとってもしあわせな気持ちになれました。
それで学長、すごいなあと思ったのはさ。
いやもうめっちゃくちゃ絵が上手な人が歴代勇者大集合のイラストを描いていたり、記念の2次小説を書いている人がいたり(主にエロいのだが)、これ一体いくら掛かったんですか?っていう超クォリティのコスプレの人がいたり、リアル天空のつるぎを鋳造しちまった人がいたり、主婦ファンの方々もお料理とか編み物とかですごく精巧なモンスター作ったりしているんですよ。
もうそれ見ててマキさん感動しちゃってさもう。
みなさん最高でして、もー!
このハッシュタグは現代の蜂の巣かよって思っちゃったわけ!
5月27日が「ドラゴンクエストの日」として認定されたので、突発的に残っていたスポンジ生地とミラーケーキの青いグラサージュでロトの盾のケーキを作りました!おめでとうございます!!
#ドラゴンクエスト #ドラゴンクエストの日… https://t.co/M2CEC3xaNo
ドラクエ祝32周年 #ドラゴンクエストの日 https://t.co/1ZUbVaQf1o
まとめました(11の絵ですが!
ドラクエ1を友達の家で見て竜王のデカさに驚いて、ドラクエ2の発売を心待ちにして近所のゲーム屋に自転車で走った発売日の橋の上の風を今も思い出せます
ドラクエ11も大傑作でしたね、楽しませて頂きました!… https://t.co/dqEybefQ7o
拡散の多いツイートから少しごしょうかいさせていただきました。
はんもう…、マキさん、ぞくぞくしちゃう
マキさんはむかしからドラクエがだいすきでしたから、小さいころから、ドラクエの曲を楽器で演奏してみたり、キャラクターを絵に描いたりしては、おなじくドラクエ好きのおともだちに見せてよろこんでいました。
そしていま、
ゲーム業界そのものが、クリアしたら終わり、のコンシューマゲームから、人々が長期間同じ世界でプレイし続けるオンライン主体へと変遷してきたことによって、プレイヤーどうしの関わり方も大きく変わりました。
「ドラクエ好きのおともだちに見せてよろこびあう」のスケールがとてつもなく大きく広がったのです。
さらにドラクエ10がスタートしたことによって、ドラクエ好きさんたちが、いつでも、いつまでもドラクエ漬けになれちまう夢のような環境が生まれ、Twitterやブログが進歩したことで、情報共有とか意見交換がかんたんにできる時代がやってきました。
ネトゲや、ネットには、わたし自身が過去の記事に書いてきたような中毒性があったりして、手に負えない一面もあります。
でもね、わたしは、いまのドラゴンクエストをもっと楽しくしてくれている、ネット時代だからこそ生まれたこの「蜂の巣状態」がだいすきです。
ドラクエに刺激されて、ある人はパソコンで絵を描き、ある人はスライム型のクッキーを焼き、またある人はギターでドラクエの音楽をアレンジして演奏する。
私のような人は「ドラクエを通じて、人は何を思うのだろうか」ということを研究して、それを文章にしたりする。
その中には、ほんの一握りかもしれないけれど、ドラクエがなければだれかを喜ばせることなど無かったかもしれない才能があって、更にその中には、ドラクエをきっかけに世界に飛び出す才能がたしかにある。
それはもう、曇りなく素晴らしいことではないかな?
堀井雄二さんは、ドラクエシリーズの製作をはじめたかなり初期の段階から、「いつか、プレイヤー皆がいっしょに楽しめるオンラインのドラクエを作りたい」と言っていたそうです。
堀井さんやスクウェア・エニックスの社畜の皆様がつくってくれたこの蜂の巣のような世界で、ドラクエファンという無数のミツバチが、たのしく、自由な発想でどんどん活躍していってくれたらちょー楽しいな~!
そう思うマキさんなのでした。
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