どうもみなさん、こんばんは
ユーラシア大陸の西の果て、ポルトガル出張から戻りましたマキ学長です!
前回の記事「くろこしょうのなぞ」では、「ドラゴンクエスト3のポルトガ王は、なぜくろこしょうを欲しがったのか?」をおおくりしました。
生徒諸君よんでくれたかなっ?
ドラクエ3で、このポルトガ王からくろこしょう探索の命を受けた勇者たちは、はるか東方へ旅立ちます。
リアル地図だと北インドに相当するエリアまで、はるばる陸路で旅をしました。
ドラクエ3のフィールドマップが現実の世界地図を模している、というのはとても有名な話ですね。
わかりやすい例としては、古代日本をモデルにしたジパングや、
エジプト神話の女神の名をいただく砂漠の国、イシスなどがありました。
くろこしょうを求めて勇者がめざしたのは、バハラタという街でした。
バハラタは、わたしたちの住むリアル世界でいうと、どの街に相当するのでしょうか。
フィールドマップを見ると、バハラタの街は半島の東北部にあり、その北には高い山がそびえているようです。
そして街の東側には大きな川が流れています。
現実の世界史において、香辛料を求めてポルトガルから船出し、インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマは、カリカットという街に到着しています。
その後、さらにポルトガルはゴアという街を占領し、くろこしょう貿易の拠点としました。
しかし、カリカットもゴアも、インド半島の西岸にある街なので、バハラタとのむすびつきはなさそうですねえ…。
バハラタの街の南側には大きな川が流れていて、その水で身を清めるために遠くから旅をしてきたという人たちの姿も見えます。
話しかけてみると、「聖なるガンジスの流れはいのちの源です。」と教えてくれます。
人びとはこの川を、ガンジスと呼んでいるようです。
リアル世界のインドにもごぞんじガンジス川があり、沐浴客であふれかえる聖地がありますね。
大規模な沐浴場があり、世界中から観光客が訪れるガンジス河畔の聖地といえば、インド北東部のバラナシです。
場所的には、北インドの沐浴の聖地、バラナシがバハラタに相当するのでしょうか…?
バハラタ…バラナシ…
うーん近からずとも、遠からず…。
別の視点から研究をすすめましょう。
インドのことを、わたしたち日本人はインド、と呼んでいます。
しかし、インドの公用語であるヒンディー語だと、正式な国名は「バーラト」というそうです。
さらに、古代インドで使われていた言語であるサンスクリットでは、「バーラタ」であったことがわかっています。
このサンスクリット語、「バーラタ」がバハラタという名の由来なのだとすれば、かなり語感的には近づいてきました…!
ふむ…しかるに!
ドラクエ3において勇者がくろこしょうを求めてたどりついた街バハラタは、地理的にはガンジス川流域のバラナシを由来とし…
名称としては、インドの国名をサンスクリット語で表した「バーラタ」の語感を汲む…!
そんなかんじでどーでしょうかね!
というわけで記念に、ポルトガルの首都リスボンのスーパーで、くろこしょう買ってみました~!
イエーイ
こしょうはふつうの味でした、あたりまえやがな。
いっしょに写っているのは、ついでに買ってみたポルトガル産のオリーブオイルと酢。
酢は、今ハヤリのミストデバイスタイプだぜー、しゅっしゅ。
オリーブオイルはくさみが全くなくて感動!
さっぱりしていてたいへん美味であります!
それでは今日はこれにて~!
〈参考文献〉
・詳説世界史(2016年山川出版社)
〈参考サイト〉
・Wikipedia「インド」「サンスクリット」
・ドラゴンクエスト3メッセージデータ
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