「時渡り」の最新研究(前編)



どもっ
マキ学長でーす。

きょうはね学長、ネタバレの権化になっちゃうYO!
以下の記事は、ドラクエX最新話Ver4.5まで、ストーリーをまるっと終わらせている生徒諸君におすすめの講義なんでよろしうに~。

そんな本日のテーマは、ずばりこちら

時渡り! です。

ドラクエXのストーリーにおいて、わたしたちは約7年前のいっちばん最初のころから、時渡り…つまりタイムトラベルを何度も経験してきました。

そして、Ver4.5のシナリオではついに、主人公は5000年前のエテーネ王国から時を渡ってきたのだということがはっきりしましたね。

エテーネルキューブを手に入れた今や、われわれはもう縦横無尽に過去やら未来やらに跳んで都合の良いようにキラキラ拾いまくってる毎日でございますが…。

この「時渡り」、ファンタジーの世界だからこそ許される超常現象だと思っていたら、どうやらそうではないようです。



リアル世界の学者たちの間では、アインシュタインの相対性理論を出発点として、かれこれ100年ほど前から「タイムトラベルは可能か?」という研究がされてきているんですね。

そして…ワァオ、エキサイティングなことに!

最新の理論物理学の世界では、特殊な条件が整えば、原理的にはタイムトラベルができるという研究がなされているわけなんです…!

まじでまじで…?
うせやろ、そんなんどうやるん
…というのを調べましたので下記にレポートいたします。

未来への時渡り

「タイムトラベルは可能か?」という問題は、20世紀に入ってから物理学者たちの間で研究されるようになりました。

未来への時渡りをおこなう方法はいくつか研究されているそうですが、たとえばブラックホールを利用するという方法があります。

アインシュタインの相対性理論によって、ブラックホールに近づけば近づくほど時間の流れは遅くなり、ブラックホール表面では時が完全に停止する、ということが知られています。

2019年4月史上はじめて撮影されたブラックホール
(画像引用:国立天文台公式サイト)

知られています、とか書いてるけどマキ学長自身、こんなん、到底イメージできませぬ。
時が止まるだと?なんだそりゃ。ワハハ。

難しいことはよくわかんないけど、とりまこのブラックホール様の性質を利用させていただきましょうよと。
たとえばスペースシャトルでブラックホールのそばまで近づき、そこで1年過ごしましょうと。
それから地球へ帰ると、アラ大変。
地球では100年経っていた…そんな状況を作ることができるのだそうで、もうそれって未来旅行だよねと、だいたいそんなお話です。
ぽかーん。

過去への時渡りとその問題

いっぽう、おなじタイムトラベルでも、過去へのタイムトラベルには否定的な考えをしている学者が多いようです。

それは、過去へのタイムトラベルが可能になれば、歴史が変わってしまうおそれがあるからです。
過去に戻った者が過去に影響を与えることができるのだとすれば、たとえば自分が生まれなくなるなどの矛盾が発生する可能性がありますね。

Ver4.2でギルガランのしるしをくれたこの人。歴史が変わり、グリエが死んでしまったことで、彼の存在はどうなってしまったのでしょうか。


こうして発生する矛盾はタイムパラドックスと呼ばれており、「過去へ戻って歴史を変えることはできるのか?」という問題については、現在も物理学の分野で研究が行われ、解決されていません。

なんかこう、過去へ旅行するとか、歴史を変えるとか…キュルルがいないとできないことだとばかり思っていましたのに、世界の最先端をゆく物理学者様たちが真剣に議論していただなんて、本当にびっくりですの。

そもそも「時間」というモノ自体、目に見えるものではないし、途方もない存在という気がしますので、いったいどの領域で研究されているのかイメージしにくかったのですが、物理学なんですねえ。
わたくし、非常に驚きました。

-世界は無数の可能性で枝分かれする―
他世界解釈(パラレルワールド)理論

過去へのタイムトラベルによる歴史矛盾は生じないのか?という問題に対して、物理学者たちはいくつかの理論を提唱しました。

そのひとつとして、イギリス人物理学者のデイビッド・ドイッチュ博士が過去へのタイムトラベルに適用しうるとしたのが「他世界解釈(パラレルワールド)理論」です。

デイビッド先生によれば、「世界は常に可能性の数だけ枝分かれしている」のだそうで、あーた、また素っ頓狂なことおっしゃるのね…!
でもなんだかワクワクするじゃないの!

もし、この説を採るならば、世界は無限の可能性に応じて無限のパラレルワールドで構成されていることになります。
つまり、いまこの瞬間にマキ学長がブログを書いている世界のほかに、ブログなんてやってないしドラクエもやったことない、全く別のマキさんが存在する世界がどこかにある、というのです。
ウヘェ…。

もしもこの考え方で、アストルティアを再点検してみますと、つぎのような考えが生まれてきます。

Ver4.5クリア後の古エテーネはパラレルワールドなのか

Ver4.5をクリアーすることによって現代に大エテーネ島が出現したのを見届けたあと、わたしはエンディングの余韻もそこそこに、エテーネルキューブを発動させて5000年前に時渡りしました。
5000年前のエテーネ王国がどうなっているか見たかったのです。

メレアーデが島ごと現代へ時間移動させたということだったので、ひょっとしたらエテーネルキューブの移動先として、5000年前そのものが選択できなくなっているのかな?とわたしは考えたのです。
しかし、やはり依然として5000年前に移動することが可能でした。



もしもこの現象をパラレルワールド理論に基づいて考えるならば、この、依然として5000年前に存在している古エテーネは、100年以内に上空の隕石を排除する手立てを見つけられそうになく、「破滅するパターンの方のエテーネ」になるのでしょうか。
そこはクオードもパドレもマローネもいなくなってしまった絶望の世界。
ううむ、滅亡必至という気がします。



メレアーデは重い責任をたったひとりで背負い、歴史を歪めてまでひとつの王国を救う決断をしたにもかかわらず、「滅亡パターンのエテーネ王国」は、やはり滅亡せざるを得ない。
それは果たして、世界を救ったことになるのだろうか…?という、おそろしい疑問が湧いてきます。

けれど、わたしの今の考えでは、アストルティアの世界はタイムトラベルによって多数の世界が並立するパラレルワールド的構造になってはいないと思っています。

さっきの話の、クリア後の古エテーネについては、下のような感じで説明できるんじゃないかなあ、と考えています。



メレアーデが永久時環を操作して隕石を止めたのを、仮に古エテーネ側の時間で1月1日とします。
そしてふたたびメレアーデが永久時環の力を使って大エテーネ島を現代へ転移させますが、そのときに「古エテーネ暦1月1日の満了をもって転移する」と設定したとします。

すると、現代に現れたエテーネ王国の、現代さいしょの一日は、古エテーネ民にとっての1月2日なのです。
5000年前のエテーネ王国と、現代にやってきたエテーネ王国は、あくまで1つ、1月1日の満了を境に時を越えてきただけで同じ個体である。

そう考えることができるなら、「がんばってエテーネを救っても、けっきょくは滅びるエテーネもある」ということにはならないので、安心できますね。

この場合、クリア後に依然として5000年前に残っている古エテーネ王国はいったい何なのか、というと、「それは時を渡る前日の、1月1日のエテーネ王国だ」ということになります。
何度エテーネルキューブを使って5000年前を訪れても、行き着くのはつねに移動前日の1月1日。
1月2日以降は、現代にしか存在しないから。

こんな感じで、どうでしょうか。
4.5後期とかで天変地異が起こるかもしれんけどそれは知らない★



ゲームの世界のおはなしを、リアルの学問で説明しきれるはずがないんですけども、色々とあてはめながら考えてみると、思考が整理できてちょっとたのしいですね。
あと、こういう自分の専門外の学問でも、ドラクエに例えながら考えると、自然と頭に入る。
ドラクエ脳ってオトクダネ★

次回ブログでも時渡り研究最先端の後編をお送りしたいと思います。
今回ご紹介したパラレルワールド理論も、すごく面白いのですが…。

学長、がぜん興味が湧いて、「過去へのタイムトラベルとタイムパラドックスの問題」についてもうすこし調べてみました。

そうしたらワタクシ、よりアストルティアにしっくり来そうな理論をみつけましたので、次回はそのおはなしをしてみたいと思います。
おたのすみに。

〈参考文献〉
ニュートン別冊「時間とは何か 新訂版」2018年11月 
〈参考サイト〉
DQ10大辞典を作ろうぜ!「時渡りの術」