やいやい、生徒しょくん、春だねえ
今日はね特別に、マキ学長の図書室へみなさんをおつれしたいと思いますよ。
当大学の看板科目はなんといってもアストルティア相方研究です!
相方研究の授業にしか顔をだしてくれない学生さんもいっぱい…
まあええわ
相方研究所じまんの図書室に寄っていきんさい
ささっ、コチラへどうぞどうぞ
ここは相方文化図書室!
アストルティアの相方文化について、マキ学長やほかの研究員が執筆した研究レポートや、著名な相方カップルたちの人物名鑑などを所蔵してオリマス。
そしてマキ学長は、リアル本屋さんで売っている、ネトゲ恋愛やネット恋愛にまつわる研究書もたくさん持っていますノヨ。
きょうはそんな学長じまんの蔵書の中から、とっときのやつを学生しょくんに紹介しようじゃないか。
学長おススメ相方研究資料1
芦崎治『ネトゲ廃人』
このブログを読んでくれている人たちの中に、もし、自分も相方研究をしてみたい、ネトゲ恋愛について掘り下げて考えてみたい…というCRAZYな方がいたら…
その方にまっさきにおすすめしたい、ネトゲ恋愛の基本書が、この『ネトゲ廃人』です。
この本の初版は2009年と、もう10年も前の資料ですね。
しかし、まだドラクエ10が発売される前のネトゲ恋愛、あるいは様々なネトゲトラブルについて具体例がたくさん描出されており、古さゆえに貴重な資料かと思っとります。
この本でおもに取り上げられているネットゲームはおもにFF11やラグナロクオンラインといった作品ですが、いずれもサービス開始は2002年。
当時すでに、ネトゲ世界で出会い、そこから発展して現実の交際相手を得たり、または不幸にして事件事故に巻き込まれてしまったり…という現象が数多く起こっていたことがわかる内容になっています。
この本の良いところは、実際に「ネトゲ廃人」だった人たちに、芦崎さんがみずからインタビューをおこない、その内容がリアルに記録されていることです。
今まさにネトゲ、あるいはネトゲ恋愛にハマっている人へのインタビューがブッこわれてて実に良い。
また、ネトゲ生活から更生?した人が、過去の愚かだった自分を語る…みたいなインタビューもあるんですが、これがまた今の我々にとってじつに耳の痛い談話ばかりで、それゆえ興味深いわけです。
『ネトゲ廃人』裏表紙。
うす汚れているのは学長がくりかえし読んでいるからで…。
この本は基本的に「ネトゲは麻薬だよ」「ネトゲ恋愛は危ないからやめようね」という警鐘を鳴らす立場に立っているので、今まさにネトゲを楽しんでいるわたしたちからするとちょっと素直に読みづらいかもしれません。
でも、体験談のインタビューを読んでいると、「アストルティアと同じだ~」「あるある、そういうことある!」というエピソードの連続なので、興味のある方にはけっこう楽しめるかと思いますぞ。
筆者の芦崎さんについては、学長もこの本を読むまで存じ上げなかったのですけれど、朝日新聞の「天声人語」のほか、たくさんの雑誌や報道番組を担当してきた、ジャーナリスト界ではだいぶお偉い方のようです。
ネット依存に関する研究は当時、医療界などにおいてはすでに進められていたのではないかと思います。
が、身近なメディアとして「ネトゲとそれに翻弄される人間」というテーマを取り上げ、大衆にも読みやすいかたちで出版された書籍は、この『ネトゲ廃人』がはじめてだったのではなかろうか、と学長は思います。
学長おススメ相方研究資料2
林真理子『下流の宴』
こちらは林真理子さんの小説で、以前、NHKの連ドラにもなったことがある作品ですね。
ドラマ版のほうには、後にドラ10結婚をなさった、あの偉大なる加藤夏希大先生もご出演なされていましたので、何かと因果なものを感じます。
ネトゲそのものを舞台にした作品ではないのですが、主役の男の子と女の子が出会ったきっかけとしてネトゲが登場しています。
われわれ研究員が注目すべきなのは、男の子の母親のネトゲに対する、汚い物でも見るかのような侮蔑的な視線。
©NHK 母親は黒木瞳さんが演じています
アストルティアに毎日のように出入りしていると、ネトゲをやったことがなかったころの自分なんてすっかり忘れちゃうと思うんですが、思い出してみれば、ドラクエ10にふれる前はなんとなく、「ネトゲって闇の世界の産物」「ふつうの人はやらないヤバイ物」と捉えていた頃があったような気がします。
「ネトゲは、そしてそこに端を発した恋愛は、外部から、特に親世代からはどんなふうに見えているのか?」
それを、ドラマ版では黒木瞳さんの繊細な演技が、原作では林真理子さんのエグエグな心理描写が、よく表現してくれています。
▼「下流の宴」については、過去の記事でもちょっと研究をしてますのでくわしく知りたい方はこちらもどうぞ~
そしていま
現在進行形でマキ学長が読み進めているのが、
『当世出会い事情 ースマホ時代の恋愛社会学ー』
という本です。
現代の恋愛やコミュニケーションのかたちについて、社会学的に調査と考察をすすめた、ちょっと専門的な本。
著者はアメリカのコメディアンであり作家でもあるアジズ・アンサリという人っす
とーぜん知らん人でしたが、学長がこの本を読んでみたいと思ったのは、つぎのようなことに前々から興味があったからです。
「ネトゲ恋愛、あるいはネット恋愛は日本以外にも根付いているのか」
「日本では何かとネガティブなイメージで捉えられることの多いネット恋愛は、アメリカ、あるいはその他の国々ではどんなふうに認識されているのか」
まだ少ししか読んでいないのですが、著者のアジズは「ネットにおいて異性にモテるのはどんな振舞いか」っていうアンケートをくそまじめに全米に実施するなど、知名度を生かしたデッカイ研究をやっているようで学長はハンカチを噛んで羨ましがってます。
また、「現代はデートアプリなどでいくらでも異性に出会える。でも、果たしてそれが本当に恋愛の効率を向上させているのか?」こういった疑問について検証したりもしています。
いいねいいね胸があついぜ
この本は、まだ少しずつ読んでいる段階なので、何ぞ相方文化研究に関連しそうなエピソードが出てきたら、ご紹介するかもしんないでーす。
2019年も3カ月が過ぎ、アストルティアとしてもVer4がもうすぐ完結するんですねぇ。
てことで近々、相方文化の最新事情についてもブログを書こうかなと思っています!
スキモノのみなさんはお楽しみに~!
[itemlink post_id=”1391″]
[itemlink post_id=”1392″]
[itemlink post_id=”1393″]