アストルティア相方文化史最終講義「相方の歴史とはコミュニケーションの歴史」

みなさまどうもアロハオエ
いかがおすごしでしょうか

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ドラクエ総合大学のマキ学長でございます
 

本日は、ここんとこ力を入れてきたアストルティア相方文化史の最終講義として、Ver4時代の歴史をふりかえりつつ、文化史全体のまとめを行いたいと思います。

 
※これまでの講義※

Ver1時代

アストルティア相方文化史Ⅰ「Ver1歴史年表と重要事項の解説」

2019年2月3日
Ver2時代

アストルティア相方文化史Ⅲ「群雄割拠のVer2時代」

2019年2月6日
Ver3時代

「たくましき相方の世界」アストルティア相方文化史講義Ⅳ(Ver3時代)

2019年2月10日

 

Ver4時代も、アストルティアにはいろんな変化がありましたが、そのなかでもっとも学長が重要視しているのが「バーチャルとリアルの境界の希薄化」です。

まずは歴史的背景を追っていきましょう。

 

Ver4時代の歴史年表

ドラクエ10のあゆみ 相方文化界の動き
2017.11
●追加パッケージ「5000年の旅路遥かなる故郷」発売

 

2017秋~
●2017.7発売のDQ11が呼び水となり新規プレイヤー増加
2017.12
「ドラゴンクエストX冒険者のきせき」エピソード3まで発表
2017.12
●「冒険者のきせき」第三話のドラクエ婚体験談が話題に
2018.4
●第一回プレイヤー座談会開催
●聖守護者の闘戦記「レギルラッゾ&ローガスト」
2018.4
●上級者カップルはキメパンデートへ
2018.7
●Ver1~4全収録のオールインワンパッケージ発売
2018.6~7
●とある女性プレイヤーの一連の騒動
●Twitterで「#きんかいまってる」が流行
2018.後半頃~
●Discordなどチャットアプリの普及進む
2018.後半ごろ~
●ゲームを介した出会いのプロセスが徐々に変化
●相方募集日誌にリアル情報の開示が進む
2019.1
●『ゆうべはおたのしみでしたね』実写ドラマ化
2019.1~
●ゆうたの効果で新規・復帰プレイヤーが激増
●新規プレイヤーはTwitterにキャラIDを掲載しフレンド募集するように
2019.2
●広場の「相方募集日誌」検閲強化?削除多発
2019.2
●広場検閲強化により、相方募集プレイヤーはおてうさん運営の「極限掲示板フレンド募集」に集団疎開。
 



学長’s ぴっくあっぷ!
歴史的重要事項の解説

2017年秋

夏に発売されたDQ11が契機となり、続々と新規プレイヤーが参入

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「歴代ドラクエは全部プレイしてきたけど、ネトゲになった10だけは認めん…!」と、かたくなに反ネトゲを掲げてきた者たちをそそのかす、恐ろしいCMを投入したスクウェア・エニックス。

 

おわらぬ

「フフ、ドラクエ11楽しかったでしょ?
全クリアしちゃって寂しいんでしょ…?
さあ、もうがまんしないで!
終わらないドラクエ、ドラクエ10においでよ…!」

 

かくして大量の新規プレイヤーをネトゲに引きずり込むことに成功したイレブン君はまさに悪魔の子にふさわしい。

 

 

2017年12
「冒険者たちのきせき」でドラクエ婚体験談公開

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5周年を機に、プレイヤーから集められたDQX体験談を映像化した「冒険者たちのきせき」

エピソード第3話は、驚きの「ドラクエ婚」であり、お笑い芸人・鉄拳氏が制作したパラパラ漫画によって公開された。

 

 

2018年6~7月
女性プレイヤーAさんをめぐる一連の騒動

(※学長の研究ぽりしぃとして、自分以外のプレイヤー個人のことを取り沙汰するのはあまりお好みじゃないのですが、2018年の相方界に少なからぬ影響があった歴史事項として記録します)

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女性プレイヤーAさんが、当時運営していたドラ10ブログにおいて「妻子ある男性と、アストルティア内で不倫をしていた」と公表。
相手男性の親族を名乗る女性が現れ、関係の清算などをめぐり口論となった。

Aさんのブログでは彼女を非難するもの、支持するもの、混乱に乗じよくわからんクレームをぶつけるものなど膨大なコメントが溢れ、阿鼻叫喚の様相となった。

一連のできごとがもたらした影響は以下のとおりである。

●比較的鎮静化していた相方バッシングが再燃。相方のいるプレイヤーとそれを快く思わないプレイヤーの潜在的な対立意識がふたたび表面化した。

●相方募集日誌に委縮効果。「トラブル防止のため独身の方でお願いします」などとして、
リアルの配偶者や恋人がいないことを要件とする募集投稿が増加した。

●さらにこの流れを受けて「私は未婚です」「既婚者です」「20代後半東京都在住です」など、募集者みずからがリアル情報を開示する相方募集日誌が増加。

●その頃まだほとんど誰にも知られていなかった当ブログのアクセス数が急増。

 

 

 

2018年後半頃から
ゲーマー仕様のチャットアプリ「Discord」を活用してのPTバトルが流行

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https://discordapp.com/ 

ビデオ通話、画面共有などゲームプレイに必要な一通りの機能を網羅したアメリカ発のチャットアプリ。

常闇の聖戦に加え、聖守護者、防衛軍など、PTメンバー間のコミュニケーションが勝利のカギとなる高難度バトルが増加したことで必要性が増し、アストルティアにおいても普及したものと考えられる。

またボイスチャットでのコミュニケーションを前提としたチーム、ルームも数多く生まれるようになった。

 

「アストルティアで仲良くなる」 → 「リアルで会う」

一般的には、この2つの間にある障壁はとても高いものと考えられる。


が、この「リアルの声を聞く、会話をする」というクッションには、バーチャルとリアルの境を越えるハードルを低くする効果があると考えられ、恋愛の進展プロセスにも変化をもたらすと思われる。

 

 

2019年1月
『ゆうたの』ドラマ化で新規プレイヤー大増員、フレ募集の手段に変化も

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ドラクエ10公式漫画『ゆうべはおたのしみでしたね』の実写ドラマを見た新規プレイヤーが続々とアストルティアに降り立ち、ひさびさに五大陸が賑わった。

 

フレンド募集をTwitterで行う人が多いのも最近の新規プレイヤーの特徴のひとつ。

「わしらの頃はプレイヤーIDTwitterに晒すなんて考えられなかったよのお…」などという昔話はもうアストルティア老人会の茶飲み友達とする時代じゃて。

 

 

2019年2月
運営が相方募集日誌の検閲を強化か

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冒険者の広場に公開されている日誌のうち、「相方募集」「相方ルームメンバー募集」の記事が、2月初旬頃から運営側によって削除され始めた。

ここへきて運営側が冒険者の広場ガイドラインに則り、日誌管理を強化したものと思われる。

 

また時期を同じくして、女子大生がネットを介して知り合った男性に会いに行き被害に遭うという事件が大きく報道された。

この事件が頻繁に報道された時期と、削除される日誌が増えた時期が重なることから、同様の被害をアストルティアから発生させないための措置とも考えられる。

 

当大学としては日誌削除が研究資料の消失に直結するため大打撃を受けたが心配ご無用、相方業界のみなさんは不滅ですっ!

相方募集のプレイヤーたちは、おてうさん運営の「極限掲示板」に集団疎開してげんきに活動を続けておられ、学長はほっと胸を撫でおろしたのであった。

マキ学長による相方文化史総括
「相方の歴史とはコミュニケーションの歴史」

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仮想と現実の境界線がだんだん希薄化し融合してきたVer4時代。
そして相方業界のあゆみ、おたのしみいただけましたでしょうか。

Ver1時代から順に読んでくださった方は、6年余りという時間の流れを感じたのではないでしょうか。

相方業界も、アストルティアそのものもずいぶんと変わりましたね。

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今回の連続講義「相方文化史」をおこなうにあたって、学長自身、サービス開始からのアストルティアの歴史をおさらいしましたが、その時に思ったのは「相方の歴史とはすなわち、コミュニケーションの歴史である」ということでした。

 

顔アイコンから吹き出しが飛び出す、可愛くて使いやすいチャットシステム。
かきおきメモ、冒険日誌、おでかけツールのトップ画像、そしてどこでもチャット…

ドラクエ10の運営陣はサービス開始から一貫して、こういったコミュニケーション機能の充実に力を入れてきました。

それから実は、ドレスアップなんかもコミュニケーションの側面があると思います。

見せる誰かがいるからこそ、わたしたちはそこにお金をかけるのですから。

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ドラクエ10運営は、「フレンドとのコミュニケーション」そのものを、このMMORPGの重要なコンテンツと位置付けているのだと思います。
そこにこそ、このドラクエ10というMMORPGの集客…そして集金要素があることを運営は理解し、それに合った商業戦略を採用しています。

ストーリーを攻略したり、高難度バトルをクリアするだけじゃなく、仲の良い人と話してるだけで毎日楽しい…!

そんな空間を提供することで、プレイヤーにできるだけ長くゲームをつづけてもらおうという狙いを持っているというわけです。

 

こうした、他ネトゲに類を見ないほどコミュニケーションツールの充実を進めてきたアストルティアにおいて、相方などのネトゲ恋愛がさかんになったのは、自然な事とも考えられるのではないでしょうか。

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5回にわたって行ってまいりました奇怪な連続講義「アストルティア相方文化史」をご聴講くださったみなさま、まことにありがとうございました、アンタも好きねえ!

不肖マキ学長、相方文化の研究を始めて3年半をむかえましたが、ここにきてひとつの研究のマイルストーンを作ることができ、いまはなんか変な達成感で満たされております。

今後も当大学はヘンチクリンな講義しか行いませんが、それでもよろしいわという頭のおかしい方は是非ひきつづきよろしくお願いいたしします★ 


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