ごきけんいかが、学生諸君!
わたしですね今日、たぶん生まれて初めて、ゲーム雑誌を買いました。
もしかしたら子どもの頃にVジャンプを読んだことがあった気がするけど、でもたぶん友達の家にあったのを読んだりしていたと思うので、たぶん、はじめて買ったんです。
今週号の週刊ファミ通。
ドラクエ総合大学の学長たるもの、他タイトルや業界全体のことをいつだって広く見渡し、そしてドラクエの未来に思いを致したい…
と常々思ってはいながらも、なにかとおいそがしい学長ですので…。
ファミ通買ったのはじめてでした、えっへっへ。
そんなファミ通さんを、学長が突然購入したそのワケとは。
「龍が如く」スタッフの最新作、「JUDGE EYES死神の遺言」に突如降臨し、「キムタクが如く」として界隈を沸かせている……
木村拓哉さんのインタビューが掲載されていたから!
マキ学長、とりたててSMAPファンだったわけではないんですけどね。
小学校からの友人に、ガチファン女子が1人いましてな。
そのガチ子が毎回あらゆる汚い手を使って入手して来るチケットを渡され、地元公演があるたびにライブに連れていかれていました。
ふだん、特段SMAPに注目していたわけではなくても、やはり本物を目にすると舞い上がってしまうのが田舎者のSAGA。
どのメンバーがとくに好きとかもなかったのですが、強いて言えば、やはり5人がいっしょにいて、心から楽しそうに歌っているところを見るのがとてもすきでした。
しかし皆さんご存知のように、彼らは歌も踊りも、えっと…、へ…、へたっぴでして、そのう…中居くんのソロのときはいつもトイレに行っていました、ごめんなさい。
ライブに行き慣れてくると、「あ、そろそろおトイレいけるな」とかタイミング的にわかってくるようになってきて、もっと慣れてくると、人は中居くんみてるだけでなんかおトイレいきたくなるという、そんなパブロフの犬と化すのです。
なかいくんホントごめんなさい。
そんな申し訳ないエピソードがありながらも、ライブに行き、SMAPという巨星の威力に向かい合いその熱量を感じたときは、やはり、いつも本当に感動したものでした。
いちばん感動したライブは、彼らが「We are SMAP!」というアルバムを発売した時の札幌公演で、しらべてみたら2010年でした。
えっもう8年も経ったの…やだー数えるのやめよう
この「We are SMAP!」というアルバムまあいつものことながら、制作陣がすごかったんですの。
小室哲哉、石野卓球、
LOVE PSYCHEDELICO、久保田利伸、槇原敬之…。
この天界レベルの布陣による楽曲を生でおがめるってぇだけで、もう歌がヘタだろうがダンスが揃っていなかろうがどうでもよ…
まあ良くはないけどとにかく凄い。
で、更にこのアルバムが凄かったのは最後の一曲。
作詞が爆笑問題の太田光さん、作曲がみんなの神様、久石譲さんだったのですが、マキさんはこの曲がものすごくすきなんですよね。
アルバムのタイトルと同じ名前で、「We are SMAP!」という曲でした。
タイトルの「俺たちがSMAPだ、おべぇらサッサと道をあけろ!」的なオラオラ感とはうらはらに、聴いてみると曲の世界観はめちゃくちゃにピュアで、幻想的で、これがものすごくRPGっぽい。
「冒険をつづけよう」とか「魔法のエネルギー」なんていう言葉もたくさん出てくるところも、歌詞のふしぎな位置に句読点がついていることも非常に印象的だったのです。
ことばひとつひとつを大切に、祈るように話す、たしかめるように語る。
ああ、そんな太田光さんもいいな、なんて思わせてくれました。
そんな、日本中のありとあらゆるエンタメ的才能を巻き込んで集約してゆく、まるで巨大な宇宙ステーションのようだったSMAPが電光石火のうちに解散してしまったのは、ファンでなかったわたしとて、愕然とさせられるものがありました。
なんというか、この巨星が落ちたことによって、すごく不安になったのを覚えています。
わたしなどは小さいころから、気づいたら彼らが毎日テレビにいました。
別にSMAPのファンじゃなくても、日本人の大多数にとってはそうじゃないかなって思うのですが、SMAPは一番身近な芸能人の一人として、かれらはいつも居間の中とか、携帯の中とか、二次会のカラオケの中とかに、いつも必ずいたよねっていう。
こう言ってはメンバー一人ひとりには失礼ですが、なんというか日本人共有の財産のような存在として、わたしたちの無意識下にある、とても消極的な信仰みたいなモノとして、SMAPはいつもそこにいたような気がするんですね。
だから長い間漠然とこう思っていたのです。
かれらだけは自動的に、公然と、永遠に守られてゆくに違いないって。
誰かが敢えて声を上げるまでもなく、当然の了解として、ずっとわたしたちの人生のどっかにいてくれるもんだと思っていた。
だけどSMAPは、騒動が持ち上がってから本当にわずかの間に、あっというまに消滅してしまいました。
わたしは寂しいというより、すごくこわいなって気持ちになりました。
この、なんつうか自然の恵みみたいな、大きくてたいせつな財産を守れなかったわたしたちは、この先、もっともっといろんなものを喪っていくんじゃないだろうか。
喪うことに疲れて、ついには慣れてしまうんじゃないだろうかって、おっかない気持ちになったのをすごく覚えています。
その後さらに紆余曲折は続き、木村拓哉さんはともすると5人の中でいちばん激しいバッシングを受けていた時期もあったように記憶しているのですが、やはりこの方は本当にすごい方ですね。
「JUDGE EYES死神の遺言」で、自転車をぶん回してチンピラを蹴散らし、大人のお店でプレイをおたのしみになり、コンビニの商品棚を床にブチ転がし…。
あたらしい木村を示さんと画面いっぱいに暴れまわる姿は、本当に頼もしくて感動的だと思いました。
プレイしてないけど★
(画像引用:Engadget)
熱狂的なSMAPファン、木村さんファンの中にはきっと、この新生・木村拓哉を見たいがために、今まで触れたこともないPS4を買い求め、生まれて初めてゲームソフトをダウンロードしたなんて方も多いんだろうなと思います。
制作会社のセガゲームスもそれを見据えていて、本作にはエクストライージーモードを実装するなど、あらたな客層の獲得に意欲十分なごようす。
「キムタクが如く」を機として、来年も再来年も、ゲームとそのほかのエンタメがいっしょになって面白い事件をおこしてくれるんじゃないかととても楽しみだなー。
SMAPファンがはじめてゲームをやってみた感想とか聞いてみたいですよね。
木村拓哉さんのこともまた、注目していきたいなあ。
そう思った今週のファミコン通信でしたー。