過ぎ去りし時を求めすぎて


いつだったか、とあるフレンドがかきおきメモに「うめぼしおにぎりを選択するようになったら加齢のサイン」ということを書いていたのです。

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フフン、そんなわけないじゃないの、とコンビニではいつも余裕の牛カルビおにぎりをちょいすしていたマキさんでしたが…

瞬く間に時は流れ、最近はもう、うめぼしどころか、具なしの塩おにぎりがいちばん学長の胃腸にやさしくしてくれるよ。

わたしがドラ10をはじめてから5年。
誰がなんといおうと、わたしがそれをどんなに拒もうと、ちゃんとキッカリ、5つのとしをとったのです。

カルビおにぎりを食べたくなくなったおのれの老化をにくんだって、過ぎ去りし若さを求めたって、しようがなかろうもん…。

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本日は発売から1年以上が経過したので、もうそろそろいっちゃえー!と思いまして、ドラ10の大型アプデ日にもかかわらず、ドラゴンクエスト11の感想について語りたいと思いまーす

いいかい、みんな

学長はこれからドラクエ11のストーリーの背骨部分を、1ミリの遠慮もなくせきららに語るからなー!

未プレイの人はブログを閉じて、さっさとドラ10の4.3やってくださいねー!

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それではいきます

満を持して語り…いや!
もう学長はここにドラ11の感想を書く以上、ぶちぎれるって決めてたんだ!
ほんとうは1年まえからメッチャ怒ってたけど我慢してたんだ

フンガーーー!!!

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ドラゴンクエスト11ー過ぎ去りし時を求めてー。
2017年7月29日(土)、マキさんはいいお年をして発売日に買いました。

ドラ10に慣れ過ぎたせいなのか、オフラインとなった11をやっていると、「ベロニカタソかわいい超天使」とか「ファーリスの土下座w」とか、とりとめない感想をリアルタイムでだれかと言い合えないことの閉そく感が地味につらく感じて、あーやっぱりネトゲ依存になってたんだなわたし、と実感した、というのが第一の感想でしょうか。

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そしてさくさくっとお話はすすみ、一回目の命の大樹にたどりつき、あと一歩で世界を救えそうなところから奈落の底に突き落とされるあの場面を迎えます。

ここまでは、正直に言ってちょっと単調だなあと思いながらやっていました。

しかしそこで訪れた驚天動地!

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世界崩壊後の第二幕は怒涛。

登場人物一人ひとりの過去やパーソナリティを掘り返していくドラマティカルなストーリー群は、どれをとっても感動的でした。

命の大樹であの日、散り散りになってしまった仲間たちを探し出しつつ、彼らを、以前は知らなかった本当の彼らを「発見する」という見せ方。
人物のひとりひとりに濃密なエピソードを与え、プレイヤーが仲間たちをどんどん好きになり感情移入していけるような展開は、本当に素晴らしいと思いました。

とくに巧いな、と思ったのは、日本中のメディアが今、一生懸命「寛容」の仮面を被ろうとしながら、でも本音ではめっちゃ持て余しているのであろう「心のジェンダー」を扱ったエピソード。

これを至極さわやかに、至極ドラクエらしく、愛と笑いあふれる姿で乗り越えたシルビア一家のシナリオが、学長的にはいちばん印象に残っています。

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再会した父がシルビアを怒ったのは、オネエになっていたからではなく
志なかばで帰郷したから、という片付け方は見事

シルビアさん、素晴らしかったよ!
おとーさんと仲直りできて、よかったね!
んもうマキちゃんっ、アタシ褒められると弱いのよォ〜、チューしてあげちゃう!

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いや、ええて

イレブンが、過去へ戻ると言う決断をしたことによってはじめて知りえた、仲間たちの過去や痛みがあった。
大目的を果たすために個人の悲しみを置き去りにするのではなく、そのひとつひとつにちゃんと寄り添い、仲間たちの心をも救ってゆくというストーリー、びっくりするほど良かったよぉ、ウワーン!

でもね…
学生諸君、物事に完璧は無い。

これから学長は、本学創設以来はじめてのでっかいカミナリを本ブログ上に落とす。

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がくちょうは おこっている!

なにに?
もちろんドラクエ11に。

ドラクエ11の、ホントに終盤の終盤。
勇者ローシュ一行や、それにつづくロトシリーズにスポットライトが移った途端、ちょっと、矢継ぎ早に、露骨に、
過ぎ去りし時を求めすぎたんじゃないでしょうかに?
マキがくちょは、これはちょっとやりすぎだったんじゃないか?って思うんですよ。

というわけでその内容を2つに分けて語りたいと思います。

怒りであたまに血がのぼっている割には、ちゃんと2つに分けたり順番も考えたりしてさ、マキさんクールでえらいよね★

ではゆくぞ!
フンガーーーっ!

学長はおこっている①
ウラノスさんが凶行を働いた背景をもっと描きこんで欲しかった

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魔王を倒した後、先代勇者を裏切ってころしたウラノスさん

いや、わかりますよ。
「最強の力を求めるあまり、その欲に勝てず仲間すら殺めた」っていう動機自体は、受け容れますよ。

でもちょっとこのあたりの説明、雑だったと思うんだよ。

だってね、ウラノスのしでかしたことは、これまでのドラクエ作品を振り返ってみても、もっとも忌まわしい部類の悪魔の所業なんですよ。
過去作品にだってそりゃあさ、突然仲間やーめた、みたいな人いたよ。
さんざんちからのたねとか命の木の実食べていなくなったアイツとかさー。

でもさー、ウラノスはケタ違いだよ。
だって殺しちゃったんだよ。
それまでずーっとずーっといっしょに旅してきた勇者をだよ。

殺すなら殺すでもいいよ、でも、どうしても殺さなければならなかったウラノスの苦しみとか、そこに至るまでの彼らの関係性とか、そういう悲しくて情けなくてちぎれそうな物語を、もうちょっとていねいに見せて欲しかったんだ。
ドラクエ史上最悪の、あんな凶行を行わせるからにはさ。

それをですよ、たった1シーンの回想アニメで、「あのとき、アタマの中に声がよぎった。ローシュを殺せば力をやると…」って片付けられてもさ。
そんな簡単になっとくできないじゃんかよう!!!

みなさん納得できましたの?
マキさんがひとりでギャースギャースおこっているだけなのかなあ…

これじゃあ、ローシュもウラノスもセニカも、これに起因したいろんな不幸に見舞われた世界もかわいそうじゃん!

ていうか完全に消化不良に陥ったマキさんが超かわいそうじゃん!
ギャーギャーギャーっ!

どうしても世界最強になりたかった、っていうウラノスの気持ちは、「人間としては」わかりますけど。
「シナリオとして」こういう単純な処理をしたのは、わたしは納得いかなかった。

というわけで、マキさんがおこっていることその①でした。

それだけかよ
きっとイレブンくんも「は?それだけ?」っていう顔をしていると思うんだよ


学長はおこっている②
エンディングがちょっと雑すぎんやろか…?

マキさんのカミナリふたつめは、「あんなに駆け足になるなら、ロトシリーズとのつながりを示さなくても良かったのでは?」というポイントに落雷。

正龍

まずはこの方にダメ出しですよ。
聖竜さんとやら。

あーた、あーたね。
アタシ、そのうち闇に染まって竜王になっちゃいそうですぅみたいな、超重大なことをね、そんなサラッと、エンディングの1ページでおっしゃってますけどもねあーた。

なんか、この方に対して私、「ロトシリーズと11を無理やりこじつけるためだけに出てきた」っていう印象しか持てなかったんですよ。
わかります?
学長のこの気持ち。

ドラクエ11が発売されたのは、ドラクエ30周年というたいせつなたいせつなアニバーサリー・イヤー。

それに堀井先生もすぎやま先生も鳥山先生もみんなおじーちゃ…ゴホン、大ベテランの域に入られていて、もうこの先長くな…ゴホン、11を、シリーズの総括的な作品にしたいわよねと。

で、ドラクエの金字塔と言えばやっぱり、ロトシリーズだよねと。

最新作とロトを結び付ければ、長らくゲームから離れていたおとーさん世代にもガバガバ売れちゃってもー、売り上げもウッハウハ、かなり期待できちゃうヨネと。

その気持ちも、いち企業としての目論見も理解しますよ、がくちょーは!

でもね!
でもねなんです!

超名作だったロトシリーズ…。
3で、ギアガの大穴からアレフガルドに落ちたときの、「あ…!ここは…!」って、脳内で1~3がつながった時のあの感動。

それにくらべて、
今回の「ドラクエ11→ロトシリーズ」の雑な繋げっぷり。
マキさんは悲しかったォォ!
…ってことなんです。

こんな雑に結び付けるくらいなら、そういうくだり要らなかったんじゃないか?
とわたしは思ってしまったんですよギャーーース!

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ドラゴンクエスト11の副題「過ぎ去りし時を求めて」にはおそらく、二重三重、いや、もっともっとたくさんの意味が封じられているのでしょう。

それは犠牲になってしまったベロニカへの思いを抱きながらも前進する主人公たちの旅であり、忘却の塔でひとり、亡霊のようにたたずんでいたセニカが魂を取り戻す旅であり、そして家族との確執や過去への後悔に、ひとしれず苦しみ続けてきた仲間たちの解放の旅でもある。

さらに3DS版に限って言えば、ヨッチ族とともに時渡りの迷宮へ潜り、ドラクエ1〜10の世界をめぐる冒険が用意されている。
これもまた、「過ぎ去りしもの」を求めて旅することのひとつなのかもしれない。

個人的には、「過ぎ去りし時を求めて」がもつ多義性は、ここまでで十分だった気がするのですよ。
でも制作陣はこれに加えて、「ドラゴンクエストそのものの歴史を求めて」というテーマを持たせることにこだわった。

それは、ドラクエという長く人気を誇るシリーズだったからこそ可能だった「偉業」なのかもしれないが、それならばそれなりの扱いをしてほしかったとわたしは思う。

すぎさりしときをもとめて

真エンディングにしたってそうだ。
ロトシリーズの回想シーンが出てきたのは理解できる。
でも、それ以降の4~10の回想は11本編との繋がりはまったくないわけで、エンドロールでそれがつぎつぎに映し出されていた時には、唐突過ぎて呆気に取られてしまったのじゃよ、マキさんは。

3DS版は、時渡りの迷宮ですべての過去作品の世界を少しは体験できるからまだいいけど、それすらもないPS4版のエンディングで天空シリーズその他の断片をいきなり見せられても、「???」じゃないかな、って思うんだよ。

ドラクエ11がはじめてのドラクエ、っていう若い人たちは、完全に置き去りだったのではないのかなあ、ってさあ。

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ふーーっ。

この1年余り胸に溜めっぱなしだった、このやるかたなき憤怒。
ようやく本日ブチまけることができて、学長はすっきりですウフフ。

やつあたりにつきあってもらった学生諸君、す、すまんこってす。

いいの…、これはあくまで、ドラクエ中毒すぎて、ドラクエにいろいろ求めすぎちゃってるマキさん個人の怒りなんだから。

求めすぎるな、ゲームにも、過ぎ去りし過去にも、おにぎりの中身にも。

というわけでわたしも、ドラ10の最新アプデやってきまーす!

今日はめずらしくマキさんおこだったけど、もちろんドラクエ超だいすきだよ!

本日はココまで。マキさんでしたー!